脳波

脳波解析

従来の脳波解析では、専門家による視察判定やコンピュータによる自動解析が行われて来ました。専門家による視察判定は紙に描画された脳波を専門家が見て定量的に分析しているので、脳波の経時的な変化も解析することができる一方、解析には経験が必要であり専門家の育成に時間がかかること、専門家の個人差によって解析結果に差が生じること、解析に時間がかかることが問題として挙げられます。コンピュータを用いた自動解析は一定時間の脳波に対して周波数変換を行い調べる手法が一般的で、これは脳波の生理学的な一面を詳しく分析するためには有効ですが、区間を区切って解析するため時系列に沿った変化を解析するのには向いておらず、臨床脳波の総合的な解析を行えないといった問題を持っています。
本研究室では、専門家による解析の負担を軽減することを目的とし、専門家の手法をシミュレートする脳波の自動解析システムを構築する研究を行っています。

図1. 脳波解析の一例