相川研究室

無線通信について

現在、無線LANや携帯電話、スマートフォンをはじめ、bluetooth機器、カーナビやETCまで、社会の様々な場面で多種多様の無線通信機器が利用されています。 無線通信において、マルチメディアサービスの要求を満たすため、高速・大容量で信頼性の高い通信の要求は高まり続けています。

図1 多種多様の無線通信

OFDMについて

OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing : 直交周波数分割多重)とは、直交する多数のサブキャリアをディジタル変調して多重化する方式のことを指します。 高速・大容量で信頼性の高い通信の要求を満たす通信法としてOFDMが広く用いられています。 この方式は、周波数軸上に密に配置できるため周波数利用効率が高いという特徴を持ちます。

図2 OFDM信号(時間領域)
図3 OFDM信号(空間領域)

マルチパスについて

屋内や市街地で無線通信を行う場合、建物などに反射した波が重なり(マルチパス)、送信信号が減衰・遅延します(図4)。 マルチパスによって歪んだ受信信号から、元の送信信号を推定するには伝送路特性推定値を求めます。(図5~図6)この推定値の精度が、元の送信信号を推定するのに重要です。当研究室では、伝送路特性の推定精度を上げる研究をしています。

図4 無線通信におけるマルチパス
図5 マルチパスによる信号の歪み
図6 送信信号推定の概要

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